【山田洋次版「蒲田行進曲」～キネマの天地～】

　　　松竹大船撮影所50周年記念作品

　　　映画女優誕生の物語

　　　劇場売店売り子から　映画女優になるまでの　人情喜劇物語

山田洋次監督の1986年作品。　　(※蒲田行進曲は１９８１年１０月公開)
キネマの天地は、蒲田行進曲のヒットを横目で見てた松竹が、蒲田行進曲の歌が有線やラジオで連日
流されて皆の耳に残っているうちにデッチ上げた印象が強かった。
なんたって　松竹映画として公開されても　　監督は東映深作欣二　　撮影場所は京都
松竹側は　ここで　なんとしても　本物の？　「蒲田行進曲」を作れ？？との命令？？で・・・
この映画僕も公開当時　当然見ており(当時お盆公開予定の寅さんシリーズ休んで山田監督が製作)
見終えても　　やはり　「蒲田行進曲」は　銀ちゃん　ヤスの深作版が名作で　あっちが本物
五年程前も一度見てる(DVD)ですが今回WOWOW放送で鑑賞しました。

松竹キネマの撮影所が蒲田から大船に移転する昭和８年から10年頃までを時代背景として、
浅草の映画館でスカウトされた新人女優・田中小春（有森也実）と、撮影所の助監督・
島田健二郎（中井貴一）の成長を描く青春映画だ。当時の撮影所の様子がかなり克明に再現されてる

すまけいが演じる小倉監督は、野村芳亭と五所平之助を混ぜたような人物。
岸部一徳の緒方監督は小津安二郎。堺正章が演じるナンセンスの巨匠は斎藤寅二郎。
松本幸四郎扮する城田所長はもちろん城戸四郎。
恋人と逃避行する川島澄江は岡田嘉子を連想させるし
ヒロイン小春のモデルは田中絹代だと言われている・・・・

今回三度目の拝見で　山田監督信者の僕でも　この映画評価は低いほうでしたが
うーーん　これ「蒲田行進曲」云々　より　　下町人情物語と見れば◎
昭和の名優達が　沢山出てて　　　それなりに見れました
出川哲郎も　クレジットに出てたし　グー姉さん　エド・はるみさんも出てましたね
光石研　中本賢も　映画監督助手・・・・　　中井貴一さん　良かったですね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　当時　新人女優・田中小春（有森也実）

　　　　　　　　　　　　　　