【寅さん映画最高峰の傑作～男はつらいよ・寅次郎夕焼け小焼け～】

　　１９７６年（昭和５１年）日本映画ランキング
　　　第２位（１位は「青春の殺人者」）
　　　　　　点数差は　僅か８票
　この旅の出会いは　日本画家と美人芸者
　　　　
　　　　　　　　　
　　　　日本人の生き方　あり方　喜怒哀楽　
　寅さんが　教えてくれる　人生の教科書
　一宿一飯の恩義　　人情　人の思いとは・・

　　　毎日暑いですね　　世の中　オリンピックモードですね！！
さて　　今日のご紹介の映画は　寅さんファンなら　誰もが　認める
最高峰の作品　「寅次郎夕焼け小焼け」です　当時の日本映画ランキングは
１位「青春の殺人者」（長谷川和彦監督）に次いで２位なんです
たかが　喜劇映画　世間ではワンパターンと言われても　この作品は違うんですよ
寅さんは　ふられてない（笑）んですね・・・　　見てない人も多いと思うんですが
寅さんは　とある飲み屋さんで　無銭飲食してる老人と出会うんですね
その老人とは　池ノ内青観（宇野重吉）　日本画家の先生
とらやを旅館と間違え　もう　　メチャクチャし放題の　我がまま老人
鰻食いたい！！　とか　・・・　　しかし　チョロチョロっと書いた落書きの絵が
７万円！！　　・・・・・　播州龍野で　　で再度出会い　　珍道中
美人芸者　ぼたん（太地喜和子）と出会うんです・・・・・

やがて　ぼたんは上京　金銭トラブルで　２００万　騙され
結局　そのトラブルは解決せず　寅さんは　先生の処へ

「先生！！　ぼたんの為に　絵を描いてくれよ！！」



「そりゃ　できないよ・・・・」
「僕が　絵を書くと言う事は　こりゃ　僕の仕事なんだよ・・・」
　　　　　　　　　「真剣勝負なんだよ！！」
寅は　先生に絵を　書いてとお願いするが　即　却下された

寅と先生の出会い　やりとりは　是非DVDごらんあれ！！


映画ラスト　　寅は　ぼたんを訪ね　信州へ
ぼたんの　部屋に飾ってあった　先生から贈られた絵

先生は　ちゃんと　絵を送ってくれたんですね・・・
ぼたんは　「この絵は　一生大宝物にする！！」

「市長さんが　２００万で売ってくれって言うのよ。

　　　　　　　１０００万でも　売らないわ。」


　　　ぼたんの笑顔が実に良いんですね～
　山田洋次監督の貫く　幸せとは何か？　その意義が
　ぼたんの　表情に　満ちあふれてます。
そして　ラスト・・・　

寅「ぼたん　　東京はどっちだ！！」　「どっちなんだ！！」
寅「先生　かんべんしてくれよ　　先生　ありがとう　　本当にありがとう」

　寅さんと青観の友情、龍野の地から　青観の居る東京に向かって手を合わせ感謝する。

「男はつらいよ」全４８作　僕が選んだ　最高の感動シーンはここだ！！

　　真夏　播州龍野　　金魚売りの声　　氷を切るノコギリの音
　寅さんは　ここで　見えない先生に　お礼の言葉を言うんですね！！
　また  この場面で　笑いに変える　山田マジックが実に上手い！！




自由気ままに旅をしてくらす　それが寅さん
男なら　誰でも　そんなふうに一度は暮らしたい
知恵も才能も無いけど　人情思いは　誰よりも強い
寅さん映画には　常に対比の人間階級の人が出て
絶妙なる化学反応が　笑いにこだまする！！
僕は　長年日本映画を見てきて　大事な事は
「人を思う気持ちと願い」　です。
僕は　寅さんが　大好きです。